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[翻譯] 秘封「七夕坂夢幻能」booklet + 簡易考據
5月3日是例大祭,也是秘封俱樂部久違新作「七夕坂夢幻能」的發售日。
遠在海外的我們暫時還聽不到音樂,雖然有點可惜,
但網路上的有志之士已經熱情提供booklet內容了。就如大家所知,
秘封專輯小冊子中隨附的故事也是非常重要,甚至可以說是這系列設定上僅有的,核心。
小生讀過了新作booklet以後,各種被激發的情感難以宣洩(?,
就想著盡微薄之力翻譯一下內容,
讓同好們可以更加享受新作的樂趣。
那麼就不多說,防雷以後,正文───
(防雷頁)
七夕坂夢幻能(たなばたざかむげんのう)
~ Taboo Japan Disentanglement.
https://i.imgur.com/Iv0KE2T.jpeg
1. 七夕坂に朝が来る
「まだ10時まで4時間はあるか・・・・・・」
マエリベリー・ハーン(メリー)は心を落ら着かせようどしていた。
慣れない一人旅、そして一人で野宿までしたのだ。
いつもなら、旅の準備は親友に任せっきりで、
全て自分で計画を立てたのは初めてのこどだった。
だから、完全に装備不足だった。
野宿にはテントのような物が必要だという事すら忘れていた位である。
夜は満足に眠れなかったが、
昼夜逆転するこどが当たり前のメリーにどってそんなごどは些細な事だった。
人気無い常陸路の夜は、星を見ながらの夜更かしには最適だった。
疲れが取れないこどを除けば、だが。
今日、7月7日は七夕そいうだけで無く、
メリーが調べたどころ、この場所─恐らく七夕坂思われる坂では特別な日の筈だった。
しかし、朝になっても辺りには何の気配も感じず、
不安に諦めの入り交じった感情が脳を支配していた。
1. 於七夕坂來臨的早晨
「距離10點還有四個小時啊……」
瑪艾莉貝莉‧赫恩(梅莉)彷彿是為了要讓自己安心下來說著。
不習慣的獨自旅行,甚至是一人在野外露宿了。
如果是像平常一樣,會將旅行的準備完全交給親友,
而這是她第一次從頭到尾計畫並打點一切。
所以,根本沒有把裝備準備好。
連野營要帶著的帳篷,這般必要的事項都忘記的程度。
雖然在夜裡沒有睡好,
但對於日夜顛倒如家常便飯的梅莉來說,也不過是些瑣碎的小事罷了。
在沒有人氣的常陸*之路的夜中,一邊望著星星熬著夜是最為理想的。
除了,疲乏困頓還是擺脫不掉以外。
(*常陸約為現在的茨城縣)
今天,不單只是7月7日即為七夕這麼單純,
根據梅莉的調查,這個地方──恐怕就是被稱為七夕坂的這段坡路,
對它而言今天是個特別的日子。
然而,即使早晨到來了,也感覺不到周圍有任何特別的氣氛。
看來得放棄了──不安的情感交織著,佔據了她的大腦。
2. 不等式のティンカーベル
─ 一人旅の一月前。
メリーは旅の計画を立てていた。
宇佐見蓮子は自分の学説に自信がついたらしく、
学会で発表する為に一人篭もって論文を書いているどいう。
一番の親友であるメリーも暫く会っていなかった。
「ふーん。これが蓮子の論文最新版、か」
蓮子から送られてきた茶封筒には分厚い紙だけが入っていた。
今でき手書きの論文なんて時代錯誤にも程があるけど、
これにも彼女流の仕掛けがあるらしい。
「……確率論の崩壊と異界? コペンハーゲン解釈の復活と夢の世界?
さすが古典量子論復古主義のあいつらしい論文ね」
メリーは退屈していた。
最近、秘封俱楽部の活動が途絶えていたからだ。
2. 不等式的小仙子叮噹
──一人旅行的一個月前。
梅莉做好了旅行的計畫。
宇佐見蓮子似乎對著自己的學說很有自信,為了在學會發表,一個人窩著寫著論文。
即使是最親密好友的梅莉也暫時碰不到面。
「哼─。這就是蓮子最新版的論文,嗎。」
從蓮子那裡送來的茶色封筒中,僅僅裝有相當份量,厚重的紙疊。
到現在論文還用手寫的,這種程度的時代錯誤也太過頭了吧
──然而,這也很像她的作風。
「機率論的崩解和異界?哥本哈根詮釋的復活和夢的世界?
果然是像古典量子論復古主義的那傢伙會寫出來的論文呀。」
梅莉覺得有點無聊了。
那是由於,最近,秘封俱樂部的活動停止的緣故。
3. 禁断の扉の向こうは、この世かあの世か
論文を読んで目が覚めた。
私には判るのだ。
宇佐見蓮子が試みている解釈は、古典的な量子論である事を。
突拍子もなくみえるだけて、人間の想像を超えていない事を。
私には視えるのだ。
今の世界ど別の世界を分ける扉が。
見えない蓮子がこの現象をいくら量子論的に解釈しようど、
そんなのは陰謀論以下のトンデモにしかならないだろう。
あの禁断の扉の向こうにある世界は、
想像を超えてなければいけないどいう事を。
そしてそれは、実際に存在しているのだという事を。
私なら実在を証明できるという事を。
3. 禁忌之門扉的背後,是此世或彼世?
讀著論文以後,就清醒過來了。
我是明白的。
宇佐見蓮子嘗試的解釋,是古典的量子理論。
儘管看起來天馬行空,但並非超出人類的想像。
我是看得見的。
現在的世界,和他處的世界,那分斷的門扉。
就算看不見的蓮子再怎麼用量子理論去解釋,
那就只會變得比陰謀論還荒誕無稽又可笑的事情吧。
那扇禁止的門扉之後的世界,
它必須是超越想像的。
然後那個,是實際存在的事物。
如果是我的話,就能證明它的存在。
4. スモーキングドラゴン
七夕坂に小雨が降り始めた。
まだ梅雨は明けていないようだ。メリーの身体は小刻みに震えていた。
「あと30分・・・・・・! 午前10時になれば、必ずここに異界の扉が開く。
私が異界の実在を証明してみせる!」
一から一人で異界の調査したのは初めてだった。
いつもは蓮子が新しい資料を見つけてきてくれていたからだ。
七夕坂は、7月どは思えない低い気温で、メリーの心は少しくじけていた。
そんな筈が無いのに息が白くなっているように感じた。
「あと5分・・・・・・!」
辺りが濃い靄に包まれていく。霧と言うより煙のような濃度だ。
これは・・・・・・望んでいた怪奇現象だ。扉が視える!
そう思った瞬間に、メリーは視界を失った。
4. 煙龍
七夕坂開始下起了小雨。
彷若梅雨還未結束那般。梅莉的身體輕微地顫抖了起來。
「還有30分...!到中午前10點的話,這裡一定會打開通往異界的道路。
我就證明給妳看,異界實際存在的證據!」
從頭開始都是獨自一人的異界調查,這還是第一次。
總是蓮子會帶著新發現的資料靠過來的啊。
七夕坂那簡直不像是七月會有的低溫,稍微打擊了梅莉的心。
雖然明明不可能,感覺吐出的氣息形成了白霧。
「還有五分...!」
周邊被濃濃的霧靄包圍了。說是霧還不如說是煙的濃度。
這就是...一直期待著應該發生的超常現象啊。看得見門扉了!
這麼想著的瞬間,梅莉的視野消失了。
5.夢幻能 ~ Taboo Marionette
『その坂は、七月七日の朝四つ前に通ってはならぬ。 通ると必ず不思議がある。』
七夕坂の禁忌は、とうの昔に忘れられた。
じゃあ、仕方が無いね。
人間は異界との付き合い方を忘れてしまった。
じゃあ、仕方が無いね。
禁忌を忘れた幻想は矮小化し、死は幻想入りする。
この娘も、自分の世界が現実側だと思い込んでいたのかなー。
不死の人間だと思い込んでいたのかなー。
そんな訳ないのにね。
ねー。
5. 夢幻能 ~ 禁忌的牽線木偶
「那段坡道,在七月七日的朝四つ*以前不可經過。通過的話一定會發生奇異之事。」
七夕坂的禁忌,早在遙遠的過去已經被人們遺忘。
那,就沒辦法了呢。
人類已經忘記如何和異界來往的規矩了。
那,就沒辦法了呢。
忘卻禁忌的幻想已經矮化,"死"進入了幻想。
這個女孩也,把自己的世界當作現實側了嗎─?
覺得自己是不會死去的人類了嗎─?
明明不是這樣耶。
耶─。
(*朝四つ=巳の刻=10時)
6. クレイジーバックダンサーズ
「メリー!?何処かに隠れているんでしょ?」
宇佐見蓮子は大声を上げた。
メリーが音信不通になってから二週間は経とうとしていた。
メリーの家は、蓮子の論文で散らかっていた。
電気も水道も使った形跡は無く、暫く留守になっているようだった。
「論文にかまけて、ほったらかしにして悪かったわ。 謝るから出てきてよー」
返事が期待出来る状況では無いと判断した蓮子は、メリーの家を漁ることにした。
失踪したとしたら、何らかの手掛かりがあるかもしれない。
と遠慮無く散らかした。 元々散らかっていたんだから罪悪感は無かった。
すぐに蓮子は一冊の古びた本を見つけた。
6. 瘋狂的後戶舞者
「梅莉─!?妳到底躲在哪裡了啊?」
宇佐見蓮子提高音量大喊著。
梅莉失去音訊的狀態已經過了兩週了。
在梅莉的家中,還留有散落的蓮子的論文。
水電都沒有使用過的痕跡,看來已經離開一段時間了。
「埋首在論文裡面,把妳丟在一邊是我的錯啦。我會道歉的,拜託出來吧─」
判斷現在已經不能期待梅莉會有回應的蓮子,在梅莉的家中搜索著。
就算說是失蹤,還會留有什麼線索也說不定。
這麼想著,就毫無顧慮地把周遭找得一團亂。
本來就已經很雜亂了,所以這麼做一點罪惡感也沒有。
很快地蓮子找到了一本古老的書籍。
7. 憑坐は夢と現の間に ~ Necro-Fantasia
「………これをメリーが?」
余り勤勉では無いメリーが読ひとは思えない様な難しい本だ。
難しい仮名遣いが読み辛い、とても古い本のようだ。
注意深く痕跡を探した。
他にもこの場に不釣り合いな写しも見つかった。
どうやらどこぞの国の風土記の様である。
普段から秘密を撃くサークル活動を行っていたから、
違和感を見つけるのは得意だった。
秘封倶楽部のネタ探しは私がすることが多く、メリーは現場担当だ。
だから私の知らない秘密に関係する資料が、この家にある事自体が不自然だった。
違和感は真実である。
物理学者が違和感に敏感なのはそれが真実だからである。
「常陸国風土記(ひたちのくにふどき)? これは、真実、か?」
7. 憑依在夢幻和現實的間隙中 ~ Necro-Fantasia
「...梅莉會讀這個?」
對於平常絕非稱得上勤勉的梅莉,那不像是她會讀的艱澀的書籍。
困難的假名遣*,讀起來很辛苦。看來是本非常古老的書本。
(*指同一個詞有兩種表記方法時應該使用哪種規範)
小心翼翼地找尋留下的痕跡。
另外也找到了和這個場合格格不入的照片。
看來是某個國家的風土記事的樣子。
由於平常就進行著揭密的社團活動,發現各種不自然之處已經很有心得了。
秘封俱樂部的點子通常是由我發掘出來,而梅莉就是專注於現場了。
所以有我不知道的祕密相關的資料,藏匿在這個家中,這件事本身就已經很不自然了。
違和感中有著真實。
物理學家對於違和感敏感這一點,就是因為那其中有著真實。
「常陸國風土記?這就是,真實,嗎?」
8. ひとりぼっちの常陸行路
何処までも、のどかな風景が続いていた。
自然文化保護区に指定された常陸国は、縮約国家政策の象徴のような場所だ。
昔の日本はこんな感じだったのだろう、という田園風景が広がっている。
だが、保護された文化というものは既に死んでいるのだ。
死んだことに気が付いていない幽霊のような存在だ。
うわべだけそれっぽくても、本当の日本はこうでは無かったはずだ。
文化の墓場の上で生活している今の人類は、ゾンビのようなものかも知れない。
文化列車遺産である『特急ひたち』に乗って、蓮子は一人目的地を目指した。
しかし、蓮子は外を見る余裕なんてなかった。
手にはメリーの字で追記された自分の論文がある。
ほぼ全てが、否定形・疑問形の追記だ。
「メリーが私の論文に書込んでいる・・・・・・こんな事今までなかったのに」
蓮子は戸惑いを感じながら、ほんの少しだけ嬉しく思っていた。
8. 孤獨一人的常陸行路
不論走到何處,閑靜的風景持續著。
被指定為自然文化保護區的常陸國,就如同縮約國家政策的象徵般的場所。
以前的日本就是這樣的感覺吧,如此的田園風景廣袤地在眼前展開。
然而,被保護的文化本身,就是宣告著它的死去。
它就像是沒有察覺到自己已經死去的幽靈般的存在。
即使表現上看起來相似,真正的日本也不應該是這樣的。
而在文化的墓場上生活的現代人類,說不定也像是殭屍一般的東西。
乘坐著文化遺產列車的「特急HITACHI*號」,蓮子一個人朝著目的地前進。
但是,蓮子已經沒有往外看的餘裕了。
(*原文是ひたち,常陸的讀音)
手上持有的是,被梅莉的字體追註的,自己的論文。
幾乎全部都是否定,和疑問的追記。
「梅莉在我的論文上面寫這些...這樣的事情明明從來都沒有過。」
蓮子一邊感到困惑,也稍微有那麼一些,感到開心。
9. 地蔵だけが知る哀嘆
「七夕坂・・・・・・、どうやら疾うの昔に失われた地名のようね」
メリーの集めた資料によると、蓮子が今居るこの辺が常陸国の七夕坂らしし 蓮子は再
考証したい気分に襲われたが、それをしなかった。
何故なら、本当の七夕坂がどこであろうども、
例えメリーの考察が間違っていたのだとしても、
メリーの失踪先を探すなら、メリーの資料を信じる事が正しいからだ。
『七月七日の朝四つ前に通ってはならぬ。
通ると必ず不思議がある。』
メリーが行方不明になった時期と一致する。
蓮子は想像した。
メリーは、能力を持たない私の学説に不満を持っていた。
メリーは異界への扉を見つけるためにこの地にやってきた。
そして予想出来た事故、『神隠し』が起きたのだ。
登山道の脇の地蔵がこちらを向いている。
蓮子は頭をフル回転させた。
彼女は、自分の無力さに嘆く様な、遠慮がちな人間では無かった。
9. 只有地藏知道的哀嘆
「七夕坂...看來是個早已失傳的地名吶。」
根據梅莉收集的資料,蓮子現在所在的地方,似乎正是常陸國的七夕坂。
雖然有著想要考證正確性的衝動,但也沒那麼做。
要說是為何的話,不論這裡真的是七夕坂,又或者梅莉的考證不正確也無訪,
如果是要找出梅莉的失蹤地,相信梅莉的資料才是正確的作法。
『那段坡道,在七月七日的朝四つ以前不可經過。
通過的話一定會發生奇異之事。』
和梅莉失去行蹤的時期對上了。
蓮子開始想像。
梅莉,對於沒有能力的我提出的學說感到不滿。
梅莉為了找到通往異界的門扉,來到了這個地方。
然後如同預想,遭遇了『神隱』。
登山道邊的地藏正朝著這裡。
蓮子絞盡腦汁地思索著。
她,並非嘆息於自己的無力,保守而弱小的人類。
10. 秘匿されたフォーシーズンズ
「マエリベリー・ハーン!
いつまで異界発見を自分だけの特権だと思い込んでいるのよ!」
蓮子は乱暴に地蔵をひっくり返した。
文化財であるこの辺一帯の人工物を動かす事は、禁じられているとは知っていた。
しかし、本当の禁忌を破る方法はこれしか思いつかなかったのである。
地蔵なんて、後で元通りにしていけば判りゃしない。
自分にそう言い聞かせたが、心情は穏やかでは無かった。
蓮子の予想通り地蔵の背中には、光が漏れる一筋の切れ目が見えた。
「確かに、メリーの能力は不思議だよ。
だけど、それも物理的な現象で無ければならない。
何故なら、人類には観察しか許されていないからだ!
不思議さで言ったら、量子の世界の方が遥かに上ね!」
地蔵の背中にある切れ目は、その先が異界である事を物語っていた。
ここまで、蓮子の異端な学説と相違はない。
その背中の切れ目の向こうの世界を予想するだけの材料は無い。
だが、蓮子は跡踏せずに腕を突っ込んだ一!
確か、さっきまでは騒々しく聞こえていた
鳥の歌も、風の声も、木々のさざ波も止んだ
目を閉じると黄金に輝く大地が視える
空一面には沢山の不思議への扉が視える
マエリベリー・ハーンの姿も手の届きそうな所に視える
そうか、今日は夏では無かったんだ
隠されていた五つ目の季節が現れる
完全に失われていたこの世の姿が蘇る
この国のタブーが、いま破られだ!
10. 被秘匿的四季
「瑪艾莉貝莉‧赫恩!
發現異界是自己才有的特權,妳要這麼想到什麼時候!」
蓮子粗暴地翻轉了地藏。
作為文化財,碰觸這附近一帶的人工物,是被禁止的。這樣的事情還是知道的。
但是,真正破除禁忌的方法,除了這個以外想不到別的了。
地藏什麼的,之後再回復原狀不就沒人知道了嗎。
正如蓮子所預想的,地藏的背後,可以看見一條洩出光芒的縫隙。
「的確,梅莉的能力很不可思議。
但是,這也一定是一種物理現象。
要說為什麼的話,因為人類能做的只有觀察而已!
要說不可思議的話,量子的世界還遠遠在那之上啊!」
地藏背後的縫隙,告知了前方就是異界的可能性。
到了這裡,和蓮子的異端學說相差無幾。
沒有任何材料可以預測從那背後的縫隙通往的世界是什麼樣貌。
但是,蓮子不留痕跡地將手腕往那伸去──!
的確,剛才聽來還很喧囂的聲音
鳥的歌曲,風的聲音,木葉的漣漪都停止了
閉上眼睛的話,可以看見閃耀著黃金光芒的大地
天空的一側可以看見許許多多不可思議的門扉
也能看見,瑪艾莉貝莉‧赫恩就在伸手可及的地方
對啊,說來今天不是夏天呀
被隱藏的第五個季節顯現了
完全失去的身影在此世復甦了
這個國家的禁忌(taboo),現在被打破了!
11. 夜じゃなくてもお化けはいるから
「その論文は間違っているわよ。
異界にも実在性はあるんだから。
蓮子だって判っているはずじゃない。一緒に見たでしょ?」
「メリーは勘違いしている。
私の学説は異界の実在性を否定しているのではないわ」
「え? でもここにそう書いてあるしー」
「異界だけではなく、粒子の非実在性を肯定しているの」
「うーん?」
「この世界に古典的な意味での物質は無い、ど言っているのよ。
この世の全ては場の干渉だったんだ。
異界だけじゃなくてね」
「えー。
物質が無いって、そんな極端な・・・・・・
それじゃあ、私達皆、幽霊みたいじゃない」
「じゃあ、幽霊と私達、何が違うって言うの?
七夕坂で異界に触れたメリーなら、簡単には答えられないはずよ」
七夕坂から生還したメリーは、それでも蓮子の学説に納得はしてなかった。
でも、良い答えが見つからず、頷くしか無かった。
「・・・・・・しかし、二週間も過きてたなんてね。
私には午前十時になった途端、霧の向こうから蓮子が現れたように見えたのに」
「時間そのものも場の干渉の一つなのね。
もし、私が助けに行かなかったらメリーはどうなってたと思う?」
「普通に午前十時になって、何も起きなくてそのまま旅から帰ってたど思う。
どぼどぼど、ね」
「ふふ、そこは私と同じ考えで良かったわ」
この世は夢か現か
これだけは忘れてはならない
タブーを忘れるな
お化けのいない場所は、この世の何処にも無いいだから
11. 所以說即使不是夜晚,妖怪也是存在的
「那篇論文不正確哦。
異界也確實存在嘛。
蓮子的話應該明白的。不是一起看到了嗎?」
「梅莉搞錯了。我的學說並沒有否定異界存在的可能性。」
「欸?但是這裡不就這樣寫──」
「不是單單只有異界,我是肯定粒子的非實在性。」
「嗚─嗯?」
「這個世界不存在古典意義的物質,是這麼說的哦。
這個世界的所有都是場的干涉。
不單是只有異界哦。」
「欸─。
不存在物質,如此的極端...
那麼,我們大家都跟幽靈不是一樣嗎?」
「那,幽靈和我們,有辦法說出哪裡有不一樣嗎?
如果是在七夕坂接觸到異界的梅莉的話,應該是沒辦法簡單地回答的哦。」
從七夕坂生還的梅莉,即使如此還是不能認同蓮子的學說。
但也找不到理想的回應,也只能點頭而已。
「...不過,居然過了兩周的時間。
對我而言,不過是在早上十點的瞬間,看見蓮子從霧的另一端出現而已。」
「時間那種東西也是一種場的干涉呀。
如果,我沒去幫妳的話,梅莉覺得自己會變得怎麼樣?」
「普通地到達早上10點,什麼事都沒發生,就那樣從旅途中歸來吧。」
「呵呵,這部分和我想的一樣真是太好了。」
此世是夢幻、抑或現實?
不要忘記這一點
不要忘記禁忌
不存在妖怪的地方,在此世哪裡都找不到。
====(後記)====
どうも、ZUNです。久しぶりに秘封倶楽部のCDが作れました。
配信中心になり、タイパを求める余り音楽の楽しみ方の種類も減り、
それと共に音楽のジャンルも減っている気がしています。
そんな時代に逆行するべく、フルで没入する熱量の高いCDを用意しました。
まさに幻想的独善思考!
最近、茨城県が常陸ブランドを売り出す上で
「常陸」が読めない人が増えている事が最大の障壁だ、というニュースを見ました。
まあ、当て字だし知らなければ読めない系ですよねえ。
諦めてひらがなブランド名にしちゃうとかやめてほしいです・・・・・・
上海アリス幻樂団 ZUN(お化けは、いるよ)
====後記====
你好,我是ZUN。
久違地製作了秘封俱樂部的CD。
以串流為中心,追求TP值*,享受音樂的方式也減少了,伴隨著這一點,感覺音樂的類型
也越來越少。
(*タイパ,造語,time performance,可以理解為CP值的時間版本)
在這樣的時代中就應該逆行,我準備了能夠全心投入的高熱量CD。真是幻想的獨善思考!
最近,我看到一則新聞,茨城縣在推廣「常陸」這個品牌時,
讀不出「常陸」的人變多,反而成為最大的障礙。
嘛,借字**就是一種不知道就念不出來的類型啊。
希望不要因此就放棄,直接用平假名當成品牌名稱了...
(**「常陸」念法是ひたち,HITACHI,它就是借字的一個例子,「熟字訓」的一種,
讀音不能分拆並對應個別漢字,必須把整個讀音與整個詞彙對應)
上海愛麗絲幻樂團 ZUN (妖怪,是存在的哦)
=========================================
感謝ZUN。
為這次的秘封新作booklet提供了一個這麼高熱量、秘封味這麼強烈的故事。
先不提原來公式設定梅莉是蓮子最好的親友,
蓮子可以在梅莉失蹤跑到她家裡(一定有交換過鑰匙了對吧?),
論文寫完就送給對方看,某人讀完氣到在論文上手寫評論,
或是每三個二創就會有一個的展開──為了拯救對方打破禁忌(?)等等,
一回神來十幾年秘封二創積累的各種眼熟要素一瞬間轉正變成正作,
《七夕坂夢幻能》要素承載過多的booklet故事,對小生這個粉絲而言實在太炙熱了,
努力克制想發廚的心情,心得就不贅述了。
比起那個,還不如靜下心來試著把原作翻出來給大家看。
於是就有了這篇。希望有讓大家感受到秘封的樂趣。
接下來是小小的考察哦。
===========================================
請容許我再蛇足補充一下細節。
秘封俱樂部最大的特色,
除了和東方若有似乎的聯繫性以外,(梅莉帽子的紅絲帶居然沒有解釋!?)
就是故事中濃濃的近代物理學背景以及民俗學背景。
想要大略了解這個系列的朋友,
可以讀一下數年前小生的拙作,
https://www.ptt.cc/bbs/Touhou/M.1482940197.A.B9E.html
尤其這次新作的民俗學背景知識,以一般台灣閱聽者(包括我自己也是),
頗為冷僻(但並非不有趣),個人認為適當的補充是必要的。
首先是專輯封面以及名稱:
七夕坂夢幻能(たなばたざかむげんのう)
~ Taboo Japan Disentanglement.
1. entanglement就是量子力學的纏結。
基於秘封特色之一的近未來物理學,應該不會有別的意思。
disentanglement 就會是「去纏結」。物理學中另外比較常聽到的相近概念是
quantum decoherence,量子去相干,因為外在環境(又或者直接觀測等原因),讓
纏結這種量子特性消失,粒子回歸為熟知的古典行為。
2. 直觀的詞意:
to separate things that have become joined or confused
使脫離;使擺脫;分開;理順,分清
所以這片專輯名稱要翻譯的話:
禁忌/日本/去纏結
或是
日本禁忌的脫離
單看可以有這兩種意思
3. 又由於秘封另一個顯著特色就是如影隨形的民俗學,
以及這次標題的點題,和booklet中故事的引述,
捏他就是來自柳田國男(日本民俗學之父,『遠野物語』的著者)的禁忌習俗事典,
其中有著「七夕坂」這個單詞的記述
https://images.plurk.com/2H7dzJXm1VVHxex1pPHwvj.png
如圖所示就是這一小段。
https://images.plurk.com/4etPHpJmOeDzse2hMRMZaS.jpg
七夕坂 『タナバタザカ』
七夕坂という名の坂が常陸の久慈郡山田村にある。
七月七日の朝、四つ前に通ってはならぬ。通ると必ず何かの不思議がある。
祝儀馬に出逢いまたはジャンボの通るのを見ると謂った。
金砂神社の祭の行列の道路だが、
ここだけは声を立てずに通り過ぎる慣例であったという。
在常陸的久慈郡山田村,有一處名為 "七夕坂 "的山坡。
七月初七的早晨,十點之前不要經過這裡。
如果經過這裡,就一定會看到一些奇景。
據說你會遇到一匹祝儀馬(婚禮的賀馬)或看到じゃんぼ(喪禮行列)的經過。
雖說是用於金砂神社祭祀遊行的道路,只有在這才會有不聲不響地通過的慣例。
じゃんぼ是茨城的方言,「葬禮」的意思。
而祝儀馬就應該是相對形象的「婚禮」。
清晨至早晨就看到路上有婚喪行事的確是很詭異,
由於是明顯的異象,所以經過這裡不能出聲。
常陸就是現今的茨城縣。久慈郡用google map就能很簡單定位出位置,如附圖。
https://images.plurk.com/5TvamIM1khUYirVhN5DklR.jpg
看來大約在日光和大洗中間偏上的位置,真是莫名好記的地點。
4. 夢幻能是能劇的名詞,簡單來說,
是一種虛實交錯,以幽魂串場和夢結局,構築出來的一種戲劇形式。
回頭看booklet中的劇情發展,也似乎有著些許的點題。
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若能讀到這裡的你,非常感謝,寫得有些長...音樂本體都還沒聽到呢!
這次有五首新曲哦!
雖然ZUN看來不是很中意這個過於方便的時代,但沒意外也是會上各種串流的,
有興趣的人到時務必檢索看看秘封的原曲呦 0w0/
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 111.246.177.47 (臺灣)
※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/Touhou/M.1714756439.A.17D.html
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